中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
Winston Reedy「Everyday I Write the Book」
天気●エルビス・コステロの曲ですが、コステロは前に取り上げた気がして、カヴァー・ヴァージョンを。レゲエは夏っぽいですしね。
憲武●なんていうんですかねえ、レゲエのリズムが、乾いた夏の空を生むような感じするですよ。
天気●本をつくろうと思い立ったきっかけとか、あるんですか?
憲武●2017年にね、2020年には句集を出そうと思ったんです。これは俳句を始めた時から、現在までの句を網羅したものです。なんで2020年かというと、むかし観てた「ウルトラQ」に「2020年の挑戦」ってー回があって。これはケムール人の出てくる怖い話なんですが。それで闇雲に2020年の挑戦だ! と思った訳です。その前に小さな句集を出しておくのも乙じゃないかしらと考え、50部、書き下ろし、30ページ、銅版画入り、オンデマンド印刷てなことを考えて、去年ツイッターで句を呟き始めたら、みるみる500句強になってしまって。そしたら細君がオンデマンドでは勿体ないから、ちゃんとしたところから出してみたら? と言うので、あれこれ考えて「港の人」という由比ヶ浜近くの小さな出版社から出すことにしたのです。長くなっちゃってすみません。
天気●俳句と散文と銅版画。文章家としての憲武さんは、週刊俳句での連載「スズキさん」ほかでよく存じ上げていますし、憲武画伯の版画は、むかしうちでお預かりしたまま、いまも居間の壁にかかっています。楽しみな本です。
憲武●そう言っていただけると正直嬉しい。
天気●「第0」というからには、「第1」がこのさき出る、ということなんですね。
憲武●はい。2020の挑戦ですから。エクセルに句を打ち込んでいる最中です。だいたい今のところ2500句くらい打ち込み終わってます。
(最終回まで、あと892夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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