2007-09-30

後記+プロフィール 023

後記

ようやく秋らしくなってきました。俳句で遊ぶようになる前には、俳句=秋、というイメージがありました。ヘンですか?

なぜそんなことを思うのか、今になってみると、なんとなくわかる気がします。秋の季語には、それだけでもう、いかにも俳句、という季語が多いからです。え? そんなことない?

だから、個人的には、秋になると、なかなか俳句が捻れません。「あっ、いかにも」という感じで、照れてしまうのです。やっぱりヘンですか。

さて、と、今週号の話です。角川俳句賞の落選展。該当者の皆さんにはぜひとも御参加を! ここでも大声でお願いしておきます。どんな落選作が並ぶのか、第28号(10月28日リリース)の誌上大公開が楽しみです。

「俳誌を読む」記事は久しぶりのような気がします。『俳句』は例によってノウハウものが大特集。『俳句界』の特集は「現代俳句にとって『ホトトギス』とは何か」。どちらの紹介記事も刺激的でワクワクします。

俳句作品の掲載も、じつは久しぶりなのです。齋藤朝比古さんは、第6号「柳×俳」以来、二度目の登場。お楽しみください。

アラスカからはるばるの柿崎理恵さんは、第3号以来のお久しぶりです。お楽しみください。

それでは、次の日曜日に、またお会いしましょう。

(さいばら天気 記)



no.023/2007-9-30 profile

■齋藤朝比古 さいとう・あさひこ
1965年東京生れ。1993年より石寒太に師事。「炎環」同人。「豆の木」副代表。第21回(2006年度)俳句研究賞。

柿崎理恵 HN(ハンドルネーム)は、りん。神戸生まれ、アンカレッジ在住。「椋」と「きっこのハイヒール」へ投句。サイト「りんのいほり」 http://lynne-alaska.com/index.htm

宮崎二健 みやざき・じけん
1951年生まれ。1985年俳句に開眼。「風涛」の原子公平に親炙9年。
橋本夢道に私淑。「現代俳句協会青年部」を経て、現在は「豈」「里」同人。
「もののふの会」代表、同会「独演!俳句ライブ」活動継続中。
1994年10月より回文俳句実作に傾倒。
HP「俳句天狗」http://www.ne.jp/asahi/hai/ten/

五十嵐秀彦 昭和31年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(平成15年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」http://homepage2.nifty.com/jinrai/

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。
ブログ「胃のかたち」 http://uedas.blog38.fc2.com/

さいばら天気 さいばら・てんき
播磨国生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。句集に人名句集『チャーリーさん』(私家版2005年)。ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/



2 comments:

民也 さんのコメント...

 鳩小屋の掟 Cの場合

進級のよりにもよつて隣席

級友に同情もされ春団扇

母の春お受験落ちをまだ恨む

三度目の正直肩に鯉幟

同じ点取るか上等火取虫

隙あれば黴吹くパンをきのふけふ

入梅のクラスの流行り除臭剤

家と塾それで完結夏休

九月かな余る机はなほゴミ入れ

教師皆笑顔大好き囮番

民也 さんのコメント...

新説ピロロ物語菜葉の章 by民也

近寄るなレッドスネークナフタリン

風呂のふたレッドスネークニヒリズム

黒帯のレッドスネークヌーボーさ

腕が鳴るレッドスネークネイルケア

歳時記にレッドスネークノミネート

絡んでるレッドスネークハイピッチ

並丼でレッドスネークヒアリング

電池咬むレッドスネークフィラメント

名を隠すレッドスネークヘルメット

覚えてろレッドスネークホリエモン


※新説ピロロ物語は翻訳不能!