五十嵐秀彦 魂 の 鱗
莫 莫 と 空 に 参 ら ん 木 の 葉 蝶
あ り し 日 の 文 法 歪 む 鶏 頭 花
水 葬 の 意 気 込 み 果 て ん 菊 見 て は
鉛 筆 の 尻 噛 む 音 の し て 無 月
無 月 無 尽 煉 瓦 倉 庫 の 猫 と な る
幹 く だ る 魂 の 鱗 や 居 待 月
皇 国 の ブ リ キ 装 甲 車 に 芒
ラ グ タ イ ム ピ ア ノ 残 菊 炎 上 す
十 月 の 帰 路 や テ ロ ル の 花 を 摘 み
秋 麗 や 鳥 人 三 山 に 参 る
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2007-10-14
魂の鱗 五十嵐秀彦
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2 comments:
こちらへ投稿するのははじめてかと思います。
五十嵐さんの作風は、自然詠のようでいながらも「視線」が存在し、自然と一体化するようでいて、人間である自分の容量にとまどっている感があり、大変面白いですね。
「参る」は「詣る」とも解釈できて、深いものを感じました。
花森こまさん
ありがとうございます。
《人間である自分の容量にとまどっている》とのご指摘、あまりに図星で、ギョ。でした。
秀彦
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