後記 1 谷 雄介
読むに足るものになっているかどうかは、すごく不安です。
ともかく、企画が動き始めてから1ヶ月。どうにかカタチになったものを見ていただけることに、ほっとしています。面白い、つまらない、感動した、私を海へ連れてって、などなど、気軽にコメント欄に感想をいただけるとうれしいです。
最後になりましたが、さいばら天気さんには、こういう場を与えていただいたことはもちろん、企画の初めから最後に至るまで、さまざまなアドバイスをいただきました。何だかすごく形式っぽい挨拶ですが、本当にありがとうございました。
後記 2 さいばら天気
トーキョーハイクライターズ(THC)で週刊俳句の1号ぶん、まるごと。「やってくれませんか?」とお願いするについて、深い考えがあったわけではありません。
「週刊俳句」は上田信治さんと私が切り盛りしていますが、「私たちがやっている」というのとは少し違う。毎週、「場」を用意しているという感覚。だから、誰かが、どこかが、1巻まるごとコンテンツを用意してくれてもいいし、それもおもしろいのではないか、と…。ううーん、考えが浅い。
浅慮断行。私の浅慮がどんな結果をもたらしたか、それは読者の皆さんがその目で確かめてください。
●
ユースケ君は、私からアドバイスをもらった、なんて、儀礼的なことを「後記」に書いていますが、私がお願いしたのは入稿手順くらいのものです。「ぜんぶ好きにやって」とお願いしました。
したがって、栄誉はすべて彼らにあります。そして、記事の責任は、書いた人にあります(たとえ未成年だとしても責任を免れない)。
ただ、「第29号を彼らに任せた」という重大な責任が、私にはあります。責任を追及されるようなことがあれば(どんなケースだろう?)、ユースケ君たちを見捨てたりしません(オトナの謝り方・煙に巻き方を見せてあげます)。●
THCは、プロフィールを見ていただければわかるとおり、メンバーの多くが大学生です。若者です。なかに、オジサンが若干名、どんな魂胆があるのか(周囲には知れ渡っているようですが、私には不明)、混じっていらっしゃいますが、まあ、おおむね、大学生たちによる俳句愛好会といっていいと思います。
私はTHCのメンバーの何人かと実際に会ったことがあります。みな聡明で礼儀正しく、かわいい子どもたちです。この年齢の頃の自分を考えてみると、今と同じにバカで、今思うと恥ずかしいくらいに生意気で、かわいげがなかった。それと比べては失礼ですが、ホント優秀。「俳句なんぞに関わらなければ、世の中の役に立つ人になれるのに!」などとお節介なことを考えてしまいます。
でも、そうした有為の人材が、寸時か永劫かはわかりませんが、俳句にウツツを抜かす、というのもまた、オツです。俳句的です。
●
ユースケ君からの入稿が始まったとき、〔自分はぜんぜん大丈夫じゃないのに息子・娘を「大丈夫か?ほんとに大丈夫か?」と心配しているダメなおとうさん〕のような気分で待機しました。はたして、記事は揃いました。めでたい。
記事は、掲げられたそのあとは読者のものです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
なお、今回のTHCのように「週刊俳句」をまるごとプロデュースしてやろうじゃないか、という方、グループ・団体様は、御連絡ください。「はい、どうぞ」と無条件にというわけには行きませんが、相談を持たせていただく用意はあります。
来週は、通常パターンに戻ります。次の日曜日にまたお会いしましょう。
no.029/2007-11-11 profile
※以下の出演者の中には、「THC所属です!」みたいな感じの人もいれば、そうでない人もいます。まあ、「THC関係者」くらいの感じで捉えていただければと思います(谷雄介)。
■飯田哲弘 いいだ・てつひろ
1980年生。THC、東大俳句会、本郷短歌会。南伊豆出身、土佐育ち。自称「我は海の子・兎の子」。天文部・写真部・水泳部等所属。受賞歴:魚を綺麗に食べるコンテスト@高知県、優勝。ブログ「俳句という事故」http://tecchi1980.blog80.fc2.com/
■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年生まれ。「東大学生俳句会」「THC」等で活動。
■上野葉月 うえの・はづき
『豆の木』『THC』で活動中。ブログ「葉月のスキズキ」http://93825277.at.webry.info/
■岡本飛び地 おかもと・とびち
1984年、愛媛県生まれ。高校2年の春、谷雄介と運命的に出会う。大学2年の春、谷雄介と運命的に再会する。大学4年の春、谷雄介に運命的に俳句の世界に誘い込まれる。好きな妖怪は一反木綿。
■河本いずみ かわもと・いずみ
1986年、神奈川県生まれ。THC所属。句歴一年。好きな色は桃色。
■北大路 翼 きたおおじ・つばさ
短詩系アーティスト。私は私を裏切らなければよい。座右の銘は「キャバクラは新人を狙へ」。
■小林鮎美 こばやし・あゆみ
1986年群馬県北部山沿い生まれ。法政句会幹事。
■佐藤文香 さとう・あやか
1985年生まれ。「ハイクマシーン」「里」所属。高校1、2年で俳句甲子園に出場。第四回団体優勝、第五回団体準優勝・個人最優秀賞を果たす。第二回芝不器男俳句新人賞対馬康子審査員奨励賞受賞。http://www.geocities.jp/aya6063/
■谷 雄介 たに・ゆうすけ
1985年、愛媛県生まれ。「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。第6回俳句甲子園、予選落ち。第2回芝不器男俳句新人賞、予選落ち。無冠。師匠は北大路翼。THCホームページhttp://www.thc-haiku.net
■中田八十八 なかた・はちぢうはち
1978年生まれ。2006年より作句。THCを中心に、東大俳句会、早稲田俳句研究会および本郷短歌会等で活動中。理学博士。ブログ「番外札所」http://papahaiku.exblog.jp/
■中村安伸 なかむら・やすのぶ
1971年、奈良県生まれ。第一句集『機械孔雀』出版未定。
■瑞穂 みずほ
1986年生まれ。若き血を歌う早大生、愛車はママチャリ。THCの微笑み担当(自称)。
■宮嶋梓帆 みやじましほ
1986年、愛媛県生まれ。「童子」所属。新童賞、第2回芝不器男俳句新人賞坪内稔典奨励賞。
■モル
1986年生まれ。トーキョーハイクライターズクラブ所属。今一番行きたいダムは南相木ダム。ブログ「アボガドロ定数」http://1mol2mol.cocolog-nifty.com/blog/
■山口優夢 やまぐちゆうむ
1985年、東京生まれ。東京大学理学部四年生。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCの句会などに参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人最優秀賞。第二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。ブログ「そらはなないろ」http://blog.goo.ne.jp/y-yuumu
■
■■
■
2007-11-11
後記+プロフィール 029
Posted by wh at 0:05
Labels: THCまるごとプロデュース, 後記+プロフィール, 西原天気, 谷雄介
登録:
コメントの投稿 (Atom)
4 comments:
九人目の少年 by民也
突き一つ氷天の海潜りけり
得がたきもの凍てる海に鎮守りぬ
ぬくもりを求めて止まぬ浮寝鳥
白鳥よ青銅聖衣まとひ起つ
雪ひとひら拳に満つる小宇宙
避けもせず漢みるみる結氷す
石段や氷像走るひびの音
師と仰ぐをのこさへをも虎落笛
寒晒残し去りゆく君もまた
絶倫の兄弟ばかり神渡し
新説ピロロ物語 間夜の章 by民也
にじみ出るレッドスネークマーガリン
ついてこい!レッドスネークミスリード
怒るなよレッドスネークムーディー目
片腕やレッドスネークメイキャップ
全国のレッドスネークモニュメント
横柄可レッドスネークヤングマン
浮きまくりレッドスネークイリュージョン
一日、だけ?レッドスネークユニフォーム
お子様にレッドスネークエンブレム
精がつくレッドスネークヨーグルト
※新説ピロロ物語は0ギガトンカロリー!
…0なのに太りそう…
7割方拝読。
・・・メンバーの自選俳句読みたかったな。以上。
>朝比古さま
あ、コメントありがとうございます!
今回は敢えて自選俳句は載せなかったんですよ。
何だかスペースもらった途端に「私たちの俳句を、さああなたたち読みなさいっ!」ってのは・・・大人気ないじゃないですか(笑)
もちろん代わりの企画は考えてます。しばしお待ちを。
コメントを投稿