後記 上田信治
友人から、「破壊力の夕べ」と題された、自家製CDをもらいました。
入っているのは1980年代のアイドル歌謡曲ばかり。しかも、どちらかというと歌が得意ではない、音程やリズムが不自由なタイプの少女歌手の「破壊力」を、お楽しみください、というテーマで編集されたものです。
名前を記しても、大半の読者の方はご案内ではないと思いますが。
「アテンション・プリーズ 能勢慶子」にはじまり、「風の谷のナウシカ 安田成美」「夕暮れ物語 伊藤つかさ」「リサの妖精伝説 立花理左」と続き、「Oh! クッキーフェイス 夏目雅子」などを経て「エトセトラ 大場久美子」「スプリングサンバ 大場久美子」「ディスコ・ドリーム 大場久美子」……。
ラストは大場久美子さんの5連発で、それはそれは破壊力満点だったのですが、全体にけっして、いやな感じではなかったです。
自分には、どの曲にもかすかに聞き覚えがあって、音程やリズムも当時の外れかたのまま(当り前ですね)、能勢慶子さんも大場久美子さんも永遠なのでした。
なんだか、しみじみしてしまいました。
すいません、どうでもいい話で。
では、また、次の日曜日にお会いしましょう。
no.042/2008-2-10 profile
■宮嶋梓帆 みやじま・しほ
1986年愛媛県生まれ。「童子」所属。新童賞、第2回芝不器男俳句新人賞坪内稔典奨励賞。
同志社大学政策学部4年。
■矢口 晃 やぐち・こう
1980年、東京生。1999年、鷹俳句会入会
2007年5月に『短編小説集 晩成』を、12月に『待つ人』を共に文芸社より出版。
■猫髭 ねこひげ
「きっこのハイヒール」所属。サイト「三畳の猫髭」 http://homepage1.nifty.com/ssweb575/page056.html
■菊田一平 きくた・いっぺい
1951年宮城県気仙沼市生まれ。「や」「豆の木」所属、俳句「唐変木」代表。現代俳句協会会員。
句集『どつどどどどう』、『百物語』(最新刊)。
■谷 雄介 たに・ゆうすけ
1985年愛媛県生まれ。「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。
■中村安伸 なかむら・やすのぶ
1971年、奈良県生まれ。東京都在住。現代俳句協会会員。「豈」同人。共著に『無敵の俳句生活』俳筋力の会編(ナナ・コーポレートコミュニケーション)、『21世紀俳句ガイダンス』現代俳句協会青年部編(邑書林)。サイト「yasnakam.net」http://www.yasnakam.net/
■馬場龍吉 ばば・りゅうきち
1952年新潟県生まれ、東京都在住。第49回(2004年)角川俳句賞受章。BBS「俳俳本舗支店」http://8214.teacup.com/haiho/bbs
■かまちよしろう かまち・よしろう
漫画家。1949年静岡県生まれ。早稲田大学漫画研究会、谷岡ヤスジのアシスタントを経て漫画家デビュー。代表作「こにくらじいさん」。現在、俳句と漫画のコラボをめざしたブログ「漫俳」を展開中。http://manhai.blog118.fc2.com/
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。小池正博と二人誌「五七五定型」を年に一度出す。昨年11月に、第二号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで(定価なし)。その他、「もとの会」、「北の句会」、「樫句会」、「逸」、「垂人」に参加。 サイト「野口家のホームページ」http://www.saturn.dti.ne.jp/~ngyutaka/
■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」 http://homepage2.nifty.com/jinrai/
■さいばら天気 さいばら・てんき1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。現代俳句協会会員。ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/
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2008-02-10
後記+プロフィール 042
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9 comments:
祝!「空中ブランコ」文庫本化 by民也
看護婦や鞦韆なんて漕ぐ気なし
看護婦や診察中もくつろげる
看護婦やボタン嵌めるのめんどくさい
一刺しや秋刀魚の恐いヤクザとか
看護婦や注入幾度となく手練
看護婦や患者いたはる気概なし
お嬢さん医師に幻想持つてみて
看護婦や狎れたタバコは吹かすのみ
看護婦や雑誌以外もまれに読む
看護婦や密命帯びてゐないはず
※看護婦=戦前の文語。看護師=戦後の公語。
スチュワーデス=戦前の文語。客室乗務員=戦後の公語。
「句集に収めるときは文語か口語のどちらかに統一すべし!」 聞こえなーい。
大場久美子のLPは持ってました。いわゆるアイドルファンではないのですが(誤解を恐れて、わざわざ言う)、音楽ディレッタントではあったので。
ボーカル部分の破壊力は、信治さんの経験されたとおりなのですが、バックアアップ(アレンジと演奏)が当時、国内最高水準といってもいい出来でした。
その破壊力のコプレーションの文脈と違うかもしれませんが(また、世代が違いますが)、まず、以下の2つは、ラインンアップに入っていいと思います。
●大信田礼子:同棲時代
http://www.youtube.com/watch?v=8kFNg0Z_xf8 の終わりのほう。
●スターボー:ハートブレイク太陽族
http://www.youtube.com/watch?v=q_laxO4tVOI
ほかにもたくさんありそうです。
定番の浅田美代子は別としても。
ハートブレイク太陽族」(作詞:松本隆、作曲・編曲:細野晴臣)なわけで、うちにシングル盤があるな。
オールナイトフジ的太眉に短髪宇宙人コンセプトが実にいやはやなんとも。YMOのアルバイトだったかな。
えーと、やっぱオバQ(大場久美子)は、「サージェント・ペパーズ〜ウィズ・ア・リトル・ヘルプ〜」でしょ。あと破壊力という点ではピーナッツの「エピタフ」。あいざき進也の「21世紀の精神異常者」。五木ひろしのヴァニラ・ファッジ版「キープ・ミー・ハンギング・オン」があるらしい。
愛がはじまる時 風吹ジュン
キラリ・涙 水谷絵津子
新田 恵利 冬のオペラグラス
国生さゆり あの夏のバイク
城の内早苗以外のおニャンコの破壊力もなにげにすごいです。
ほんとに馬鹿だなあ、こんなもんで盛り上がりやがって、と思いつつ、何で「風の谷のナウシカ 安田成美」が音程やリズムが不自由な歌に入るのか!▼▼と憤慨する猫爺なのであった。ああた、歌ってみなさいよ。断言するが、もっと音程やリズムが不自由に歌うの目に見えるようでっせ。
まあ、破壊力+恥かしさ(自分が歌える恥かしさも込めて)だと、内藤洋子の「白馬のルンナ」を忘れちゃいませんかあ(笑)。何でいまだにこのシングル後生大事に持ってんだか、我ながら(笑)。♪ルンナ、月の浜辺のルンナ(キャー嬉し恥かし)。馬鹿だねえ、つくづく。
おバ歌謡(伊集院光選曲)との峻別は必要ですね。
eg草刈正雄「アローン・アゲイン」(邦題版・九重佑三子「また一人」)
「おバ歌謡」が人工的破壊力とすれば、「破壊力の夕べ」は天然、といったところでしょうか。
おバ歌謡?忘れちゃいけないのが、細川俊之&中村晃子の「甘いささやき」。これって、アラン・ドロン&ダリダの亜流で、中村晃子の「 ♪パローレ、パロレパローレ…」つースキャットに細川俊之の気障な台詞、例えば『ふっ、キミの瞳はそう言ってないね」とか「素敵だ〜、キミの言葉はぼくを愛へと誘わせる」がかぶるというシロものです。これ、シングル盤で持っていたのですが、引っ越しのときに処分してしまって、勿体ないことしたなあ、もう、と後悔しております。えっ?この話題もう終わってるの?お呼びでないの?こりゃまた失礼致しましたっ!(池袋ジュンク堂にて。なにやってんだか)
あまい囁き これで聴けます↓
http://jp.youtube.com/watch?v=255yO9aymRM
いやぁ
「破壊力の夕べ」すごいコンピレーションです
しかし、レコードになってる時点で
ミキサーにあれこれ継ぎ接ぎされているので殺傷力が半減してしまってるのが残念っちゃ残念
8時だよ全員集合とかでの生歌唱集ならスーパーウェポンになりうるでしょうねぇ
松本伊代ひどかった。。。。。
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