記 憶 宮嶋梓帆
二階から雪を見ている生家かな
風花や川越えて行く葬儀場
初雪もなんまいだぶもまだ続き
よくしゃべる家族なりけり暖房車
冬帽の大きすぎたる記憶かな
葱畑悼むに飽きてきたりけり
マフラーの僧と仲良くしておりぬ
布団干す椎名林檎を鼻歌で
訃報記事財布に入れて着ぶくれて
空を飛ぶものしずかなり室の花
2008-02-10
10句作品テキスト 宮嶋梓帆 記憶
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photo by Tenki SAIBARA
記 憶 宮嶋梓帆
二階から雪を見ている生家かな
風花や川越えて行く葬儀場
初雪もなんまいだぶもまだ続き
よくしゃべる家族なりけり暖房車
冬帽の大きすぎたる記憶かな
葱畑悼むに飽きてきたりけり
マフラーの僧と仲良くしておりぬ
布団干す椎名林檎を鼻歌で
訃報記事財布に入れて着ぶくれて
空を飛ぶものしずかなり室の花
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