谷 地 坊 主 陽 美保子
穴釣の穴の残れる遅日かな
孕馬うしろの山の暮れかかり
悉く春の霜置き谷地坊主
春の星ふえて谷地坊主のふえて
春の鹿列車待たせてをりにけり
啄ばめる音の小さくあたたかく
海風に煙乗りたる彼岸かな
老人の波の子とゐる彼岸過
たひらかな海に腰かけ磯菜摘
二三人跨ぎし線路かぎろへる
2008-03-30
10句作品テキスト 陽 美保子 谷地坊主
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photo by Tenki SAIBARA
谷 地 坊 主 陽 美保子
穴釣の穴の残れる遅日かな
孕馬うしろの山の暮れかかり
悉く春の霜置き谷地坊主
春の星ふえて谷地坊主のふえて
春の鹿列車待たせてをりにけり
啄ばめる音の小さくあたたかく
海風に煙乗りたる彼岸かな
老人の波の子とゐる彼岸過
たひらかな海に腰かけ磯菜摘
二三人跨ぎし線路かぎろへる
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