2009-08-30

後記+プロフィール 123

後記 ● 上田信治

今週も、盛りだくさんです。ところがこれが、ことごとく力作ですので、多すぎるようでしたら、どうぞ、毎日ちょっとずつお読み下さい。



夏の終わりは、公募賞の発表の季節ですね。

現代俳句協会主催の、第27回現代俳句新人賞は、宇井十間さんと宮崎斗士さんが受賞されました。おめでとうございます。


さっそくですが、「現代俳句新人賞」落選展を誌上開催いたしました。

(追加作品受付中です。ページ右側の「ご連絡・お問い合わせ先」欄記載のメールアドレスまで、お送り下さい。形式は、角川俳句賞落選展に準じます)


作品に対するご感想等は、各作品ページのコメント欄にお書き込みください。よろしくお願いいたします。



第55回角川俳句賞は、相子智恵さんが受賞されました。おめでとうございます。

相子さんの属される「澤」には、小澤實さんの文体探求の影響を受けた「澤」調とも言われる独特の書きっぷりがあります。相子さんの受賞作が、どれくらい「澤」っぽいのか、それを審査員諸氏はどう評価したのか。そういう個人的興味があり、今から10月末の「俳句」誌上での発表が楽しみでなりません。

そして同じく10月末、「週刊俳句」では、今年も「角川俳句賞落選展」を実施いたします。
どうぞ、今年度の角川俳句賞に応募されて、惜しくも受賞ならなかった作品を、お寄せ下さい。→募集要項

よく歴史の本に載っている古い集合写真の解説に「前列左から、誰々、誰々、誰々、一人おいて誰々……」とかあるのを見ると、おお、オールスターではないか、と思ったりするわけですが、「落選展」も10年20年経ってから見たら、おお、あの人もいる、この人もいる、なんてことになるんじゃないか、いや、なるべきである、というようなことを思っております。


もちろん、自分が「一人おいて」の「一人」の人になることは、もって瞑すべし、というか勘定の内なのです。



ではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.123/2009-8-30 profile


■岡村知昭 おかむら・ともあき
1973年滋賀県生まれ。「狼」「豈」同人。

■堺谷真人 さかいたに・まさと
1963年、大阪生まれ。幼少期を千葉で過ごす。現在、兵庫県在住。87年から堀葦男に師事。「一粒」「豈」に所属。

■中村安伸 なかむら・やすのぶ
1971年、奈良県生まれ。東京都在住。現代俳句協会会員。「豈」同人。共著に『無敵の俳句生活』俳筋力の会編(ナナ・コーポレートコミュニケーション)、『21世紀俳句ガイダンス』現代俳句協会青年部編(邑書林)。サイト「yasnakam.net」

■山田露結 やまだ・ろけつ
1967年生まれ、愛知県在住。「銀化」同人。第九回「銀化新人賞」受賞。銀化十周年コンクール「銀翼賞」小澤實賞受賞。ブログ「露結の庭」

■菊田一平 きくた・いっぺい
1951年宮城県気仙沼市生まれ。「や」「豆の木」所属、俳句「唐変木」代表。現代俳句協会会員。句集『どつどどどどう』、『百物語』。

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)。2月1日に、第三号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで。進呈します。 サイト「野口家のホームページ」


■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程2年。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCの句会などに参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人最優秀 賞。第 二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。ブログ「そらはなないろ」

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」

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