海を見に 村上鞆彦
薄暑来るいづれか白き雲とバラ
砂利踏んで薄暑の修学旅行生
濛々と大香炉あり更衣
庭草を分けて顔出す梅雨の猫
白菖蒲切つ先高き葉の奥に
土踏んで子雀育つ梅雨晴間
傘ふかく煙草火ともる五月闇
まだ息の絶えざるものに蟻たかる
郭公や水切りかごに皿が立つ
海を見に行く白靴のおろしたて
●
2011-06-19
10句作品テキスト 村上鞆彦 海を見に
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
海を見に 村上鞆彦
薄暑来るいづれか白き雲とバラ
砂利踏んで薄暑の修学旅行生
濛々と大香炉あり更衣
庭草を分けて顔出す梅雨の猫
白菖蒲切つ先高き葉の奥に
土踏んで子雀育つ梅雨晴間
傘ふかく煙草火ともる五月闇
まだ息の絶えざるものに蟻たかる
郭公や水切りかごに皿が立つ
海を見に行く白靴のおろしたて
●
0 comments:
コメントを投稿