2011-06-19

10句作品テキスト 村上鞆彦 海を見に

海を見に  村上鞆彦

薄暑来るいづれか白き雲とバラ
砂利踏んで薄暑の修学旅行生
濛々と大香炉あり更衣
庭草を分けて顔出す梅雨の猫
白菖蒲切つ先高き葉の奥に
土踏んで子雀育つ梅雨晴間
傘ふかく煙草火ともる五月闇
まだ息の絶えざるものに蟻たかる
郭公や水切りかごに皿が立つ
海を見に行く白靴のおろしたて

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