【週俳5月の俳句を読む】
さんぎょう
松野苑子
好きな句に三行のコメントをつけさせていただきました。
4年前に始めたブログ「俳句の苑」でやっている方法です。
独断と偏見による身勝手なものです。
プールより見られて渡り廊下ゆく 今村豊
プールには水着姿の彼女
彼女を見たいのに見られている不条理
渡り廊下はどこからも丸見えなのだ
花過ぎの寒さ捨印押させらる 白井健介
捨印は好きになれない
訂正を予期して押しておくなんて
福島の原発の許可の書類にもきっと押してある
筆先の紙に沈みし朧かな 花尻万博
筆先が沈むように
筆の先から墨がひろがってゆく
にじんだ様子は朧夜のよう
夏空やパンダが飛ぶといふ事実 高橋義邦
パンダでしょうか
羊でしょうか 海月でしょうか
ああ パンダが雲になったのですね
第210号 2011年5月1日
■今村 豊 渡り廊下 10句 ≫読む
第211号 2011年5月8日
■白井健介 フクシマ忌 10句 ≫読む
第212号 2011年5月15日
■花尻万博 南紀 10句 ≫読む
第213号 2011年5月22日
■高崎義邦 ノンジャンル 10句 ≫読む
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2011-06-12
【週俳5月の俳句を読む】松野苑子
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