福田若之 さよなら、二十世紀。さよなら。
時計塔電光表示コカコーラ
指導者は笑い続けるこうもり飛ぶ
赤信号は死なないように渡れ初夏
ニケも車も小麦も焦げていた半島
麦を踏む悪魔のほうがまだまともさ
夏の日差しが都電を何度でもよぎる
蝶ネクタイの黒人叫ぶ汗モノクロ
青桐が鳴るレーニンも虚子も死者
青桐がすべてのあともそこにある
『消されたデ・クーニング』に対するオマージュ 一句
夏草や の跡←消しゴムで消した跡
扇風機どこかの鈴木から電話
死者が弾く死んだ木の音夏の星
さよなら、ウォーホル 丸ごとのトマトを齧る
いやむしろ滝は過程が美的じゃん
冷蔵庫深部にごまだれが眠る
母を捜して出目金と少年と
虫型玩具塊なして吊る夜店
父かと思う花火中止の放送を
高井戸→高い→他界と通じても雨滴
夜の汗日付が変わっても今日だ
蛇行する蟻どもに鳴るメロトロン
青林檎砂の女とともにある
夏の浜辺のできあいのことばたち
かき氷見た目はお買い得である
パンツなくして沖遠く泳ぐのだ
星を捨てる日の朝焼けはもっときれいだろう
綾波 一句
二人目のレイの命日ひまわり揺れ
僕たちの大きな蜘蛛の巣食う星
原爆の音を知らず――そこここに秋が近づく
昭和天皇の顔とかわからないや夕焼け
*
世 ω ξ ぅ レ£ レヽ ゃ Tょ σ 。 /ヽ〃 ナ ナ /ヽo フ ェ ヵゞ 女子 (キ 。
終戦記念日いつまで手をふればいいの(;_;)ノシ
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2012-08-05
10句作品テキスト 福田若之 さよなら、二十世紀。さよなら。
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