谷口摩耶 蜥蜴
食パンの中に空洞朝ぐもり
隠沼を抜け凌霄の眩しかり
夏つばき練兵場の跡の町
咽がからから紅薔薇のアーチかな
炎昼の鴉の羽根を踏みにけり
滑走路なりしか夾竹桃の白
蜥蜴するりと自販機は故障中
通し鴨ゐて登四郎の句碑静か
濃紫陽花カフェの入口半開き
リュック降ろして取り敢へず氷水
●
2012-08-05
10句作品テキスト 谷口摩耶 蜥蜴
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
谷口摩耶 蜥蜴
食パンの中に空洞朝ぐもり
隠沼を抜け凌霄の眩しかり
夏つばき練兵場の跡の町
咽がからから紅薔薇のアーチかな
炎昼の鴉の羽根を踏みにけり
滑走路なりしか夾竹桃の白
蜥蜴するりと自販機は故障中
通し鴨ゐて登四郎の句碑静か
濃紫陽花カフェの入口半開き
リュック降ろして取り敢へず氷水
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