矢野錆助 緑青日乗
夢の余韻の暗い朝
浮かれ蝶見失う
血を抜かれる今日が寒い
枯れ葉転がる音の快晴
鳩の目ん玉まで西日
剥がし破れたピンクチラシだらけの道
うすら寒く油ういた鍋つつく
銚子倒れた空っぽ
しぐれて街灯一本
下駄箱の隅に蛍の骸
●
2012-11-25
10句作品テキスト 矢野錆助 緑青日乗
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
矢野錆助 緑青日乗
夢の余韻の暗い朝
浮かれ蝶見失う
血を抜かれる今日が寒い
枯れ葉転がる音の快晴
鳩の目ん玉まで西日
剥がし破れたピンクチラシだらけの道
うすら寒く油ういた鍋つつく
銚子倒れた空っぽ
しぐれて街灯一本
下駄箱の隅に蛍の骸
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