鈴木牛後 蛇笑まじ
やる栗を見ず寝る鼠下り来るや
木のなきを糸雨の野の牛翁の忌
狩の宿虎が宝と鳥屋の俚歌
象(きさ)歌いただ桶を叩いた兎
安く買う百合根大根(おおね)竜隠すや
志摩海老へ恋知りし以後蛇笑まじ
初席のよき馬憂き世の季節は
雪質ひらひらひらひら羊消ゆ
長き蠱(まじ)悔ゆる猿ゆくしまきかな
きりきりと二月二十日に鶏切りき
逆目の子知らぬ犬らし木の芽傘
獅子の威に倦んだか暖雨に猪
●
2013-01-13
10句作品テキスト 鈴木牛後 蛇笑まじ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿