後記 ● 村越 敦
学生生活最後の年も残り僅かとなったこの冬、遅ればせながら、自動車教習所に通っています。
もっと早くに免許をとっておけばよかったものの、持ち前のなんでも後回しにしてしまう性格が災いして、卒業前のこの時期に慌ただしく通う羽目に。といってもこの時期大学の授業そのものはあまりないのと(※単位はたっぷり残存)、教習所が割と近所なこともあいまって、思ったよりもいいペースで進んでいます。先日は中央道を調布から八王子まで走ったのですが、正面にそびえる真っ白に雪化粧した富士山をほれぼれと眺めていたらあれよあれよと八王子といった塩梅で、オートマ車という文明の結晶のような乗り物をあんがい楽しんだりもして。
ただ、とにかく思うのは、車ってたぶん、めちゃくちゃ「危ない」。路上を走っていると、赤信号を無視する歩行者とか、後ろを振り返らないでふらふら出てくる自転車のおじいさんとかいっぱいいるわけですが(怖い)、たとえどんなに向こうに過失があったとしても、轢いてしまったらやはりこちらが悪いということになるじゃないですか。そんなリスクをとってまでみんな運転してると考えると、ちょっとおぞましいなぁと。
あと岸本尚毅さんが車を運転していると俳句のことに気を取られてしまうので私は運転しないのです、と以前どこかで書かれていたのですが、これ、実感としてわかってきました。俳句のことを考えていても自動的に目的地まで運んでくれる電車は、偉大だ。
まぁなにはともあれ、そんな教習もあと数回。
いつ使うかわからない免許ですが(4月から使うという天の声……?いや聞こえません)、最後まで楽しんで臨めたらなと思います。
自動車教習所の踏切やあきのくれ 小澤實
●
今週も各方面から大充実のラインナップです。
鈴木牛後さんの干支回文俳句、僕も楽しませていただきました。
●
それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。
no.299/2013-1-13 profile
■鈴木牛後 すずき・ぎゅうご
1961年生まれ。「いつき組」組員。「藍生」会員。「俳句集団【itak】」 幹事。2012年「大人のための句集を作ろうコンテスト」最優秀賞。句集「根雪と記す」(「100年俳句計画」2012年4月号付録。マルコボ・コム)
■岡村知昭 おかむら・ともあき
1973年滋賀県近江八幡市生まれ。「豈」「狼」「蛮」所属。現代俳句協会会員。
■大井さち子 おおい・さちこ
1960年生まれ。長野県在住。「鷹」「里」所属。句集「秋の椅子」(2009年邑書林)。
■興梠 隆 こうろき・たかし
1962年鹿児島県生まれ、東京都在住。「街」所属。俳人協会会員。
■谷口摩耶 たにぐち・まや
1949年、東京都千代田区生まれ。85年、作句開始。吉田鴻司・増成栗人に師事。「河」新人賞、「角川春樹奨励賞」受賞。2006年「鴻」創刊同人。第1回「鴻」賞受賞。蒼韻集同人。現在、「鴻」編集長。俳人協会会員。同千葉県支部幹事。市川市俳句協会副会長。読売・日テレ文化センター講師。句集『鍵盤』、『風船』。第三句集『鏡』(2012年8月1日発売)。著書 『祖父からの授かりもの』(友松圓諦の激動の生涯)。
■小林苑を こばやし・そのお
1949年東京生まれ。「里」「月天」「百句会」「塵風」同人。句集「点る」。現代俳句協会会員。
■橋本 直 はしもと・すなお
1967年生。「豈」同人、「鬼」会員。「俳句の創作と研究のホームページ」
■田中悠貴 たなか・ゆうき
1983年、東京生まれ。慶應大学総合政策学部出身、同福田和也研究室にて現代短歌/俳句を研究。同時期より作句を始め、現在「狩」会員。
■小川春休 おがわ・しゅんきゅう
1976年、広島生まれ。現在「童子」同人、「澤」会員。句集『銀の泡』。サイト「ハルヤスミ web site」
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952年兵庫県尼崎市生まれ。1952年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)完結しました。最終号は品切れですが、第一号から第四号までは残部あります。希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。
■村越 敦 むらこし・あつし
1990(平成2)年、東京都国立市生まれ。現在大学4年、東大俳句会幹事。「澤」会員。
●
0 comments:
コメントを投稿