新年詠2013-1
大年の斉藤和義には惚れる 青山茂根
チャンネルを変えよと伯母の初電話 赤羽根めぐみ
一人降り一人乗りたる初電車 小豆澤裕子
中つ世の礎石あらはに除夜の星 天野小石
歯朶飾り家族図会あとかたもなし 五十嵐秀彦
石段の一段せまし松の内 五十嵐義知
草石蚕etc余りてなどか家族なり 池田澄子
初弓の的の真中のあをぐろき 池田瑠那
吉備線の晴着専用車両です 石原ユキオ
屠蘇飲んで次の金環食はいつ 今村恵子
初夢もやはり逃走してをりぬ 今村 豊
世界史をねむらせ雌雄の鷹めぐる 宇井十間
お正月白くて棒状のおしぼり 上田信治
元日の体育館から籠の音 上野葉月
御降や仄かにけぶる汁の椀 宇志
それぞれに雑煮語れば庭に鳩 江渡華子
雪沓で歩く道にも未来あり 衛藤夏子
牡蠣殻を積みしチーム七福神 江戸川ずるこ
赤ら獅子舞ふ古鳥居立ち尽くす 恵本俊文
淑気満つ照葉樹林文化かな 遠藤 治
ゆふさりのそれし手毬は月となり 大井さち子
屠蘇干してほのとオレンジ色の月 おおにしまこと
旧年の泥はねのあるハイヒール 岡田由季
探偵のいなくなる初日の出かな 岡村知昭
うろうろす読初の書に指挟み 小川春休
福鍋やぷんぷくりんの鬼が湧く 小川楓子
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2013-01-06
新年詠2013-1 テキスト
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