でれでれ 西村麒麟
光合ふ三面鏡や鶴帰る
嫁がゐて四月で全く言ふ事なし
蜆汁川の蜆が尽きるまで
雑に蒔く事の楽しき花の種
上人の舌から縦にチューリップ
鉄斎の春の屏風に住み着かん
エンジンの大きな虻が来りけり
花曇り釣る気少なき釣りをして
東京を離れずに見る桜かな
でれでれとこの晩春を過ごしたし
●
2013-04-14
10句作品テキスト 西村麒麟 でれでれ
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
でれでれ 西村麒麟
光合ふ三面鏡や鶴帰る
嫁がゐて四月で全く言ふ事なし
蜆汁川の蜆が尽きるまで
雑に蒔く事の楽しき花の種
上人の舌から縦にチューリップ
鉄斎の春の屏風に住み着かん
エンジンの大きな虻が来りけり
花曇り釣る気少なき釣りをして
東京を離れずに見る桜かな
でれでれとこの晩春を過ごしたし
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