目とゆく 鴇田智哉
7はどうひらくか波の糸つらなる
点線の線になりたる速さかな
かどのある数字が星のよりどころ
木の揺れを覚まさうと日の裏手へと
覚めたるは緑の蓋が嵌めてある
河骨のひらく高さに目のみゆる
虹あとの通路めまぐるしく変る
我は藻のまはりに殖ゆるものらしき
かほを打ちつけて麦秋までもどる
潰れたる西瓜はのちの夜にありぬ
●
2013-08-11
10句作品テキスト 鴇田智哉 目とゆく
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photo by Tenki SAIBARA
目とゆく 鴇田智哉
7はどうひらくか波の糸つらなる
点線の線になりたる速さかな
かどのある数字が星のよりどころ
木の揺れを覚まさうと日の裏手へと
覚めたるは緑の蓋が嵌めてある
河骨のひらく高さに目のみゆる
虹あとの通路めまぐるしく変る
我は藻のまはりに殖ゆるものらしき
かほを打ちつけて麦秋までもどる
潰れたる西瓜はのちの夜にありぬ
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