【おんつぼ・番外篇】
2013年のフェアウェル〔後篇〕
西原天気
「おんつぼ」はウラハイで不定期に掲載しているシリーズです(≫こちら)。
≫承前 2013年のフェアウェル〔前篇〕
2013年に他界した歌手・音楽家の追悼。今回は後篇です。
■8月5日 ジョージ・デューク George Duke 1946年生まれ
ジャズ・フュージョン畑のピアニスト。1970年代~80年代にやたら多いアルバムは、ハズレもないが、アタリがどれがわかりにくい、というのが個人的印象。
George Duke with Billy Cobham - Rush Hour
■8月10日 イーディ・ゴーメ Eydie Gorme 1928年生まれ
ちゃんと聴いたことはないが、耳に残る名前、イーディ・ゴーメ。
Blame It on the Bossa Nova(邦題「恋はボサノバ」)は、いま聴くとチープなかわいらしさのある音。
BLAME IT ON THE BOSSA NOVA
■10月27日 ルー・リード Lou Reed, 1942年生まれ
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドにもルー・リードにも思い入れのある人は、私(と少し上)の世代には多い。
「Street Hassle」(↓↓↓)は1978年発表の同名アルバムから。オリジナルPVで。
Street Hassle
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1曲(↓↓↓)。日曜の朝の雰囲気。ちょっとキュートすぎるじゃないかという曲調・歌唱。
Sunday Morning
ルー・リードで、1曲上げるなら、有名曲 Walk on the Wild Side。歩くならワイルドなサイドを、と覚悟を決めても、それがどこだかわからなくて、青春が過ぎ去りましたですよ。
好きなアルバムは「コニー・アイランド・ベイビー Coney Island Baby」(1976年)。
ヴェルヴェット以来のデカダン的味わいなら、「ベルリン Berlin」(1973年)。アルバム全体が物語になっている(トータル・アルバムと呼ばれるスタイルですね)。
■11月8日 島倉千代子 1938年生まれ
島倉千代子のベストソング、ベストトラックは、なんといっても「愛のさざなみ」(1968年)です。浜口庫之助(作曲)の代表作の一つ。伴奏(海外録音)のコーラスなど、当時の米国ポップスの要素をうまく取り込んでいます。
■12月10日 ジム・ホール Jim Hall 1930年生まれ
ビル・エヴァンスとの共作『Undercurrent』(1962年)、そしてヒットしたアルバム『Concierto 邦題アランフェス協奏曲』(1975年)がジャズファン以外も知っている、聴いたことがあるというアルバムでしょう。
「アランフェス協奏曲」は切ないメロディと音色。
Concierto De Aranjuez (Rodrigo) 19:19
「アンダーカレント」からは、冬らしい、また私の大好きな曲「Skating In Central Park」を。
Skating In Central Park
■12月17日 かしぶち哲郎 1950年生まれ
はちみつぱい、ムーンライダーズのドラマー。所属バンドだけでなく、あがた森魚のアルバムなどでも、この人のドラムを聴いていました。ライブで観たのはたった2回、一度はムーンライダーズ(中期)、あとは、その少し前、久保田麻琴と夕焼け楽団の、たしか立川基地での野外コンサート。そこで叩いていました。
ソングライターとしても知られる人です。
美しく、切ない歌ですね。
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歌声や演奏は亡くなったあともずっと残っていきます。
今年他界したシンガー、ミュージシャンにサヨナラとアリガトウを。
(了)
2013-12-29
【おんつぼ・番外篇】2013年のフェアウェル〔後篇〕 西原天気
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