2013-12-29

【おんつぼ・番外篇】2013年のフェアウェル〔後篇〕 西原天気

【おんつぼ・番外篇】
2013年のフェアウェル〔後篇〕

西原天気



「おんつぼ」はウラハイで不定期に掲載しているシリーズです(≫こちら)。

承前 2013年のフェアウェル〔前篇〕


2013年に他界した歌手・音楽家の追悼。今回は後篇です。


8月5日  ジョージ・デューク George Duke 1946年生まれ

ジャズ・フュージョン畑のピアニスト。1970年代~80年代にやたら多いアルバムは、ハズレもないが、アタリがどれがわかりにくい、というのが個人的印象。

George Duke with Billy Cobham - Rush Hour



8月10日  イーディ・ゴーメ Eydie Gorme 1928年生まれ

ちゃんと聴いたことはないが、耳に残る名前、イーディ・ゴーメ。

Blame It on the Bossa Nova(邦題「恋はボサノバ」)は、いま聴くとチープなかわいらしさのある音。

BLAME IT ON THE BOSSA NOVA



10月27日  ルー・リード Lou Reed, 1942年生まれ

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドにもルー・リードにも思い入れのある人は、私(と少し上)の世代には多い。

「Street Hassle」(↓↓↓)は1978年発表の同名アルバムから。オリジナルPVで。

Street Hassle


ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1曲(↓↓↓)。日曜の朝の雰囲気。ちょっとキュートすぎるじゃないかという曲調・歌唱。

Sunday Morning


ルー・リードで、1曲上げるなら、有名曲 Walk on the Wild Side。歩くならワイルドなサイドを、と覚悟を決めても、それがどこだかわからなくて、青春が過ぎ去りましたですよ。

好きなアルバムは「コニー・アイランド・ベイビー Coney Island Baby」(1976年)。

ヴェルヴェット以来のデカダン的味わいなら、「ベルリン Berlin」(1973年)。アルバム全体が物語になっている(トータル・アルバムと呼ばれるスタイルですね)。


11月8日  島倉千代子 1938年生まれ

島倉千代子のベストソング、ベストトラックは、なんといっても「愛のさざなみ」(1968年)です。浜口庫之助(作曲)の代表作の一つ。伴奏(海外録音)のコーラスなど、当時の米国ポップスの要素をうまく取り込んでいます。




12月10日  ジム・ホール Jim Hall 1930年生まれ

ビル・エヴァンスとの共作『Undercurrent』(1962年)、そしてヒットしたアルバム『Concierto 邦題アランフェス協奏曲』(1975年)がジャズファン以外も知っている、聴いたことがあるというアルバムでしょう。

「アランフェス協奏曲」は切ないメロディと音色。

Concierto De Aranjuez (Rodrigo) 19:19


「アンダーカレント」からは、冬らしい、また私の大好きな曲「Skating In Central Park」を。

Skating In Central Park




12月17日  かしぶち哲郎 1950年生まれ

はちみつぱい、ムーンライダーズのドラマー。所属バンドだけでなく、あがた森魚のアルバムなどでも、この人のドラムを聴いていました。ライブで観たのはたった2回、一度はムーンライダーズ(中期)、あとは、その少し前、久保田麻琴と夕焼け楽団の、たしか立川基地での野外コンサート。そこで叩いていました。

ソングライターとしても知られる人です。



美しく、切ない歌ですね。



歌声や演奏は亡くなったあともずっと残っていきます。

今年他界したシンガー、ミュージシャンにサヨナラとアリガトウを。

(了)

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