白井健介 乾燥剤
歯切れよき春の鴉にヘリの音
魚の氷にファスナー喉ぼとけ咬みかけ
「倒れてはる」て、鉢の椿に敬語やなぁ
むらさきの帯が束ねて はうれん草
恋猫の嫋嫋もろに床下よ
乾燥剤溜まれり海苔入るるタッパー
うららかや雄犬雪を嗅ぎ惑ふ
ホチキス留めを百十余回のち日永
雲呑麺めあてに歩くおぼろかな
指汚す辣油 吉本隆明忌
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2014-03-02
10句作品テキスト 白井健介 乾燥剤
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
白井健介 乾燥剤
歯切れよき春の鴉にヘリの音
魚の氷にファスナー喉ぼとけ咬みかけ
「倒れてはる」て、鉢の椿に敬語やなぁ
むらさきの帯が束ねて はうれん草
恋猫の嫋嫋もろに床下よ
乾燥剤溜まれり海苔入るるタッパー
うららかや雄犬雪を嗅ぎ惑ふ
ホチキス留めを百十余回のち日永
雲呑麺めあてに歩くおぼろかな
指汚す辣油 吉本隆明忌
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