楽しいムーミン一家で楽しい俳句
木田智美
俳句は楽しいものだと思う。音楽を聴くこと、映画を観ること、買い物をすることと同じように私は俳句と遊んでいる。他に楽しいものといえば、楽しいムーミン一家である。私が生まれる少し前に放送されていたアニメだが、一昨年地方局で毎朝再放送があり、毎晩腹筋をしながら見ていた。絵本のような映像、突っ込みどころ満載の展開、夢のあるストーリー、可愛らしいキャラクターたちにすぐに魅了された。
ムーミンに嵌った一昨年、アニメ吟行をし、いくつか俳句を作った。その一部を紹介する。
梅雨明けて魔女になりたき少女かな
ハーモニカ吹く船上や青葡萄
パンプキンスープいつの間にか家族
ラディッシュが布団に潜り込んできた
白樺は住民を皆知っている
そして、今回このエッセイを書くにあたり、もう一度アニメの特にすきな話3つを見て俳句を作ってみることにした。お時間のある方はお付き合いください。
●13話 地球最後の龍
大雨が降った翌日、水たまりでムーミンは龍の子を捕まえる。ムーミンは龍の子と友だちになろうとするが、スナフキンにしか懐かない。そこでスナフキンが取った行動とは?
コーヒーのホット秘密は瓶の龍
●41話 ムーミン谷の怪事件
ムーミン谷では、毎日のように署長とミイの姉がデートをしている。あまりにも平和でクビになりそうな署長を救うため、ムーミンたちは犯罪を犯す!?
クロッカス仕事なくなるほど平和
犯罪がないなら犯せ春の谷
●56話 旅に出たママ
毎日同じご飯で飽きてしまった家族たち。ムーミンママは食材を探す旅に出る、スナフキンと一緒に。
エプロンをしたまま初夏の星の下
冒険のあとのさくらんぼをパイに
こんな具合でいかがでしょうか。最後に春の季語「スナフキン来る」で一句。
スナフキン来る甘き香引き連れて
2014-04-27
楽しいムーミン一家で楽しい俳句 木田智美
Posted by wh at 0:06
Labels: ふらここ・まるごとプロデュース号, 木田智美
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