竹内宗一郎 椅子が足りぬ
丸椅子にパイナップルを置いて描く
朝からよく喋る人来て百日紅
向日葵を見てゐて顔が小さくなる
奥多摩のへそ饅頭と夏惜しむ
吟行の一団蜘蛛の囲の中に
新蕎麦を啜り脳より抜ける音
秋の川切身のやうな人が浮く
台風の対策本部椅子が足りぬ
狛犬に尻の穴あり涼新た
どの人も南瓜抱へて黄金色
2014-08-31
10句作品テクスト 竹内宗一郎 椅子が足りぬ
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photo by Tenki SAIBARA
竹内宗一郎 椅子が足りぬ
丸椅子にパイナップルを置いて描く
朝からよく喋る人来て百日紅
向日葵を見てゐて顔が小さくなる
奥多摩のへそ饅頭と夏惜しむ
吟行の一団蜘蛛の囲の中に
新蕎麦を啜り脳より抜ける音
秋の川切身のやうな人が浮く
台風の対策本部椅子が足りぬ
狛犬に尻の穴あり涼新た
どの人も南瓜抱へて黄金色
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