改 札 塩見明子
秋高し薬缶と如雨露並べ置き
虫の音や消しゴムに角なくなりて
煎餅の気泡を噛み砕きて秋
鳥渡る食堂の窓開け放ち
改札をはさみて話す秋彼岸
蔦紅葉皿に平たくライス来て
秋声や手ぶらの人が通りたる
雨脚の細く光れり葛の花
木犀の香のたまりくる団地かな
水の秋招待状の角丸き
●
2014-10-26
10句作品テキスト 塩見明子 改札
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photo by Tenki SAIBARA
改 札 塩見明子
秋高し薬缶と如雨露並べ置き
虫の音や消しゴムに角なくなりて
煎餅の気泡を噛み砕きて秋
鳥渡る食堂の窓開け放ち
改札をはさみて話す秋彼岸
蔦紅葉皿に平たくライス来て
秋声や手ぶらの人が通りたる
雨脚の細く光れり葛の花
木犀の香のたまりくる団地かな
水の秋招待状の角丸き
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