暗 越智友亮
ゆく秋の眠りは浅し足攣りし
いわしぐも駅から次の駅が見ゆ
子規の忌の座りて傘を股間へと
虫しぐれ眠くても手紙を書くよ
ひとを待つすすきと自動販売機
暗渠いづれおほきなかはや秋のくれ
彼岸花みんなが傘を差すので差す
眼鏡外して長き睫毛や秋の雨
カップ酒あたため秋の星明るし
月に暈ニット帽子に照れし耳
●
2014-10-26
10句作品テキスト 越智友亮 暗
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
暗 越智友亮
ゆく秋の眠りは浅し足攣りし
いわしぐも駅から次の駅が見ゆ
子規の忌の座りて傘を股間へと
虫しぐれ眠くても手紙を書くよ
ひとを待つすすきと自動販売機
暗渠いづれおほきなかはや秋のくれ
彼岸花みんなが傘を差すので差す
眼鏡外して長き睫毛や秋の雨
カップ酒あたため秋の星明るし
月に暈ニット帽子に照れし耳
●
0 comments:
コメントを投稿