【八田木枯の一句】
寒釣の釣れずにかへるからだかな
西村麒麟
寒釣の釣れずにかへるからだかな 八田木枯
「雷魚」第86号より。
わざわざ出かけて、駄目でしたと帰るわけなのだが、本当は釣れようが釣れまいがどうでも良かったのではないだろうか。
僕は時々夜のコンビニに出かけ、店内をうろうろして、何だかよくわからない雑誌を立ち読みして、気が済むと肉まんか缶コーヒーを買ってからトボトボ帰る。
ふー、寒いなぁ、何やってんだろ、と思いつつコンビニの灯を離れ暗い夜道を歩く。
これが結構楽しくてやめられない。
作者にとっての寒釣は僕にとってのコンビニみたいなものだろう。
あぁ、寒いなと思うわけである。
一生一人で居ることも、一分も一人で居られないことも、同じぐらい恐ろしい。
たまには句会かコンビニか寒釣にでも行けば良い。
2014-11-30
【八田木枯の一句】寒釣の釣れずにかへるからだかな 西村麒麟
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