山西雅子 母の顔
眠りては鉄路に繁し春の雪
冴返る竹花入れのまだ青う
母の顔剃れば健やか雛祭
湿りたる風や川音や花木五倍子
膝ついて小さき川洲の芹を摘む
母にその兄より手紙蕗の花
痛みまた襲ふ夜も黄のフリージア
気付くとは常に遅るる柳の芽
野遊の幼き者は声を張り
春の灯や読みたるあとの新聞紙
2015-03-22
10句作品テクスト 山西雅子 母の顔
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
山西雅子 母の顔
眠りては鉄路に繁し春の雪
冴返る竹花入れのまだ青う
母の顔剃れば健やか雛祭
湿りたる風や川音や花木五倍子
膝ついて小さき川洲の芹を摘む
母にその兄より手紙蕗の花
痛みまた襲ふ夜も黄のフリージア
気付くとは常に遅るる柳の芽
野遊の幼き者は声を張り
春の灯や読みたるあとの新聞紙
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