安里琉太 なきごゑ
扇風機表紙の海のひらひらす
象潟の此処らは紙魚の腹のなか
灯ともせばいづこの影も夜涼かな
ときじくの鰡のあぎとふ合歓の花
かき氷丈の高さをほめそやす
夏痩の瞳は雲をうつしけり
みづうみのなくて風吹く大暑かな
吾もまた灼くるひとつとしてゐたり
なきごゑの四方へ抜けたる夏落葉
シャワー浴ぶまなうらに日の沈まざる
2015-07-12
10句作品テキスト 安里琉太 なきごゑ
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
安里琉太 なきごゑ
扇風機表紙の海のひらひらす
象潟の此処らは紙魚の腹のなか
灯ともせばいづこの影も夜涼かな
ときじくの鰡のあぎとふ合歓の花
かき氷丈の高さをほめそやす
夏痩の瞳は雲をうつしけり
みづうみのなくて風吹く大暑かな
吾もまた灼くるひとつとしてゐたり
なきごゑの四方へ抜けたる夏落葉
シャワー浴ぶまなうらに日の沈まざる
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