以 後 太田うさぎ
闇鍋の蓋の大きな明石かな
小春日や暮るるにまかす山の影
葉牡丹に日の差す伊勢の漬物屋
固まつて落日以後の海鼠たち
小田原に広げる夜着は鶴の柄
廻廊や寒き柱に手を置いて
沛然と雨の港区神の留守
おのづから夜は広がり浮寝鳥
自転車の素手の時雨れてゆくばかり
かかるほどに蠟月闌くるをぐらあん
●
2015-12-20
10句作品テキスト 以後 太田うさぎ
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photo by Tenki SAIBARA
以 後 太田うさぎ
闇鍋の蓋の大きな明石かな
小春日や暮るるにまかす山の影
葉牡丹に日の差す伊勢の漬物屋
固まつて落日以後の海鼠たち
小田原に広げる夜着は鶴の柄
廻廊や寒き柱に手を置いて
沛然と雨の港区神の留守
おのづから夜は広がり浮寝鳥
自転車の素手の時雨れてゆくばかり
かかるほどに蠟月闌くるをぐらあん
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