【柳誌を読む】
『川柳ねじまき』第2号(2015年12月20日)
西原天気
発行人:なかはられいこ。A5判、本文58ページ。
同人諸氏作品(各々見開きに20句)より一句ずつ。
湿布貼ったとこからすっと船が出る なかはられいこ
かばんからかなりうれしい唐辛子 二村鉄子
ユーチューブ飲んで炎上する胃壁 丸山進
しゃっくりも督促状も螺旋状 三好光明
向こうも夜で雨なのかしらヴェポラップ 八上桐子
解剖図おなじ匂いをさせている 米山明日歌
泡だったままで閉店いたします 青砥和子
靴下の穴のカタチは愛知県 安藤なみ
図書室にチンダル現象そして秋 魚澄秋来
喰う奴をじっと睨んでいるウナギ 北原おさ虫
泣くたびに胸で渦巻くかたつむり 妹尾凛
着信音ホチキス綴じの夜空から 瀧村小奈生
こわごわと百から七を引いてゆく 中川喜代子
肋骨を夜の電車が通過する ながたまみ
ほか、瀧村小奈生「ねじまき句会を実況する」などの記事。
≫ウェブサイト「月刊★ねじまき」
http://nezimakiku.exblog.jp/
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