卒 業 引間智亮
瞳孔に海の色あり巣立鳥
タッチして最後の定期春朧
早春や新居の床に傷のあと
パンの耳買つて花散る夕べかな
愚の祭具受けて群れたる卒業子
鳥雲や学生証を返却す
卒業や駅近づいてきて無言
名刺に名刻まれ涼し入社式
流れゆく人工言語海雲喰う
菜箸のゆつくり冷えて卯月かな
●
2016-04-10
10句作品テキスト 卒業 引間智亮
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photo by Yuki OKADA
卒 業 引間智亮
瞳孔に海の色あり巣立鳥
タッチして最後の定期春朧
早春や新居の床に傷のあと
パンの耳買つて花散る夕べかな
愚の祭具受けて群れたる卒業子
鳥雲や学生証を返却す
卒業や駅近づいてきて無言
名刺に名刻まれ涼し入社式
流れゆく人工言語海雲喰う
菜箸のゆつくり冷えて卯月かな
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