休 日 小林かんな
朝ぐもり開封の前よく振って
記憶より明るきくらげ出てきたり
箱庭と森の色した空き瓶と
そうめんの乱れぬように帯の色
プールから人引き上げるひつじ雲
金魚鉢ガーゼ包帯取り換える
手花火のために北上1号線
海の底見てきた夜の扇風機
金魚より長生きをして詩を読んで
夏の月字を消しているボールペン
●
2016-06-19
10句作品テキスト 休日 小林かんな
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
休 日 小林かんな
朝ぐもり開封の前よく振って
記憶より明るきくらげ出てきたり
箱庭と森の色した空き瓶と
そうめんの乱れぬように帯の色
プールから人引き上げるひつじ雲
金魚鉢ガーゼ包帯取り換える
手花火のために北上1号線
海の底見てきた夜の扇風機
金魚より長生きをして詩を読んで
夏の月字を消しているボールペン
●
0 comments:
コメントを投稿