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そらなる庭に ピエロ・デラ・フランチェスカによせて 小津夜景
隠遁の楽師あつまる桑の花
木の板のうすくひびくは鳥雲に
龍天にのぼるオルガン組み果てつ
いつせいに虹を帯びだす醜女かな
さかづきや調度のごとく沈丁花
引き鶴を仕込みし甕にござりけり
利き手ではない手で触るる櫃の花
うす睡りして休止符のあたたかし
また逢へる日の戸を醸すかもじぐさ
どちらからともなく外す春の虹
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
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