中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
第11回 BINGO BONGO「イェイイェイ女到来」
天気●NHKのドラマ「悦ちゃん」を観ているんですけどね、これ、初回観たときは、少々かったるくて。でも、原作が獅子文六とエンドロールで知ったとたん、現金なもので、おっ、獅子文六か、のんびりしていて、なかなかいい感じ、次回も観てみようかな、と。
憲武●獅子文六、源氏鶏太好きです。「悦ちゃん」これまでにも何回かドラマ化されてます。獅子文六といえば、「娘と私」がNHK朝ドラの第一作なんですね。
天気●その「悦ちゃん」の主役、ユースケサンタマリアが昔いたバンド「BINGO BONGO」を取り上げました。「イェイイェイ女到来」(1994)。夏だし暑いし、先週に続いてラテン。
憲武●夏こそラテンです。
天気●日本のラテンバンドって、リズムとかメロディーはさておき、とりあえずお祭り騒ぎ的で、とりあえず楽しい。まあこれはこれでだいじなことで。
憲武●東京キューバンボーイズや有馬徹とノーチェ・クバーナといった本格派もいますね。
天気●それにしてもユースケサンタマリアって、いい感じだなあ、と、いつも思うんですよ。役者さんとしてもね。だいたいは、いいかげんな男、ダメな男、真実味のない男を演るんですが、いい味が出ます。
憲武●嫌味がないですね。ぼくは松たか子が好きなので、「お見合結婚」てドラマ見てたんですが、ユースケサンタマリアが頼りない商社マンの役で出てて、憎めない人だと思いました。
天気●そのキャラクターは「BINGO BONGO」のときも同じで、お祭り騒ぎみたいな演奏の「良い進行役」になってると思うですよ。
憲武●なるほど。ユースケサンタマリアが、ある種お祭り騒ぎ的な人ですからね。
(最終回まで、あと990夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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