中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
第16回 ハンク・ウィリアムズ「Long Gone Lonesome Blues」
第16回 ハンク・ウィリアムズ「Long Gone Lonesome Blues」
憲武●初秋のなんにも用事がないような休日、しかも晴天ていう時には、のんびりとC&Wを聴いていたいですね。という訳でハンク・ウィリアムズです。
憲武●ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、ヴァン・ヘイレンなどなど、みんなC&Wの影響受けてますね。滲み出ちゃうんでしょうね。必ずそういう曲ありますもんね。
天気●まあ、ブルース(黒人)+カントリー(白人)→ロック、みたいなことですからね、大雑把にいえば。
憲武●あ、あとレオン・ラッセルが「HANK WISONE'S BACK!」ってアルバム出してんですよ。C&Wの。実家にハンク・ウィリアムズの4曲入りのシングル盤があって、よく聴いてたんです。「ジャンバラヤ」「カウ・ライジャ」「ヘイ・グッドルッキン」「ラブシック・ブルース」そしてこのロングゴーン・ロンサムブルースね。
天気●4曲入り! ありましたね。オトク感があった。
憲武●ヨーデルの歌い方が、なんとも言えず気持ちいいですね。She's long gone and now I'm lonesome blues のとこ。声も楽器の一つだと、よくわかります。
天気●戸外の音楽ってかんじ。よく通る声とか、山に向かって呼びかけるようなヨーデルとか。
憲武●この曲ひたすら、彼女がいなくなって寂しい、死にたくなっちゃうって歌ってるだけなんですけど、ドラマ性があるんですよね。なんか短編読んでるような。
天気●どうしたんですか。最近、何かありましたか?
憲武●いや、秋ですからね。この人、背中に持病を抱えてて、29歳で亡くなってるんです。
天気●そんなに早くですか! 夭逝とカントリー歌手って、あまり結びつかない。
憲武●それ知った時ちょっとショックでしたね。自分の29のときを考えるとね。なんにもしてなかったななんて。
天気●やっぱり何かあったでしょ?
憲武●ないない。
(最終回まで、あと985夜)
(次回は西原天気の推薦曲)
(次回は西原天気の推薦曲)
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