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小西瞬夏 手ぶら
黒人霊歌諸手で掴む冬の空
兎追ふ昼の底ひの白むなり
叡山の奥処へ椿放らなむ
はうれん草卵で綴じるやうな夜
蛇口より漏るる光やラガー黙
海しづか鯨が夜を噴き上げて
冬暖か髭の猟師の手ぶらなり
たましひの凍てて濃き墨あはき墨
毒消買ひ寒紅を買ひ桂川
冬薔薇束ね冬薔薇に紛れ
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
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Posted by wh at 0:08
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