【句集を読む】
鎌倉へ
雪我狂流『膕』の一句
西原天気
余所行きのステテコでいざ鎌倉へ 雪我狂流
鎌倉は、高浜虚子が1910年、30代半ばから死ぬまでの約50年間を暮らした場所として、俳人諸氏には特別な場所です。俳句のイベントや吟行に訪れる俳人も多い。そんなときは、やはり余所行きのステテコで、ちょっと晴れやかな、あるいは引き締まった心持ち、という人も多いことでしょう(作者もそう)
「いざ鎌倉」という成句(謡曲「鉢木」に由来)を下敷きに、ことば遊び(いい意味です)のみならず、現実の生態と心情を盛り込んで、愉しい。
雪我狂流句集『膕』(2019年5月/私家版)
2019-06-16
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