中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
バディ・ホリー「ペギー・スー」
憲武●この間ここで、ルーツミュージックに言及したので、バディ・ホリーで「ペギー・スー」です。
憲武●これは、バディ・ホリーとクリケッツが1957年12月1日に、エド・サリヴァン・ショーに出演したときのものですね。ジョン・レノンがこの曲を「ロックン・ロール」というアルバムでカヴァーしてて、歌い方がもうモロに影響受けてます。
天気●ジョン・レノンのあのカヴァーアルバム、宮川大助・花子、もとい大好きです。
憲武●特徴的なのが、途中ヒャッホーと言ってるような、なんかシャックリのような歌い方。「ヒーカップ唱法」。
天気●hiccup(シャックリ)。坂本九とかですね、我が国では。
憲武●次のこれなんか聴いてもらうと、あーなるほどねと更にわかります。「ワーズ・オブ・ラブ」。
憲武●ビートルズがカヴァーしてますね。ポール・マッカートニーが「3コード、バンド、立って楽器を弾くスタイル。ビートルズはクリケッツの真似から始まった」と語っているように、バンド名も昆虫系でした。
天気●蟋蟀からカブトムシへ。
憲武●これもちょっと必聴です。「エヴリデイ」。
憲武●これ、ぼくはすぐに大瀧詠一の「A面で恋をして」を思い出しました。途中の「ぇへい、ぇへい、ぇへい」つーとことか。あと曲調。
天気●どちらの曲もアタマの「エ」の音が印象的ですね。
憲武●ビートルズを始めとして、いろいろなミュージシャンに影響を与えたバディ・ホリーは、飛行機事故で22歳で亡くなってます。結婚わずか半年足らずの出来事でした。ポール・マッカートニーより6歳上ですから、いま生きているとしたら83歳。わずか3年の活動でこれだけの影響力を持った人ですから、つくづく惜しいと思う次第です。
(最終回まで、あと901夜)
(次回は西原天気の推薦曲)
0 comments:
コメントを投稿