【俳人インタビュー】
高柳克弘さんへの10の質問
いま句帳(兼備忘録)を見たら、最後のページに、手羽先とかぼんじりとか焼き鳥の串の種類が書いてありました。先週、テイクアウトの注文をしたときに書き留めておいたものです。つまり、それ以来作っていないという事で、ゼロ句。もっと作らきゃ!ですね。
Q2 今朝、起きてから2~3時間の行動をできるだけ詳しく(公表できる範囲で)教えてください。
朝ご飯は基本食べないですね……。コーヒーを飲みます。カルディで売っている、ふつうのドリップ式のコーヒーです。
朝はとにかくダメダメですね。深夜に近づくにつれ、少しずつ元気になります。鈴木央『七つの大罪』の「傲慢の罪のエスカノール」と正反対ですね。
Q3 現在お住まいの町は、どんなところですか?
桜並木が名物。桜のまわりに花壇が作られていて、一年中花が絶えないのも素晴らしい。どなたの心映えなのでしょう。敬服します。
Q4 触り心地が好きなものってありますか?
なんだろう? 水かな。お風呂も大好き。温泉行きたい!
Q5 どういうわけか、雄鶏を一羽飼うことになりました。名前を付けてください。由来があれば、それを教えてください。
一羽だったら、他の個体と区別する必要がないので、付けないと思います。名付けるのが、苦手なのかも。自分の俳号すら、付けられなくて、本名でやっていますから。
9月8日に『そらのことばが降ってくる』(ポプラ社)ってタイトルの児童小説を刊行します(下記アドレスを参照ください。宣伝、恐縮です)。登場人物に名前を付けるのであれこれ迷って、結局主人公二人に「ソラ」(曽良)「ハセオ」(芭蕉)っていうそのままの名前を付けています。中学生の時に『ゆきうさぎ』って童話を書いたんですが、雪国の話だから出てくる女の子に「ユキ」ってつけたりして、変わってないですね。
新田真剣佑とか、かっこいい名前に憧れます。
Q6 俳句を書くときと小説を書くとき、心持ちや意識の組み立て方などに違いがありますか? あるとしたら、その違いを教えてください。
伝えたいことを凝縮するのが俳句で、拡散するのが散文、といった感じがします。ドライトマトが俳句で、トマトジュースが散文なのかな、喩えると。
Q7 いま読んでいる本を教えてください。
今更ながらヴァレリーについて学びたく、その周辺の本を。
Q8 好きな自然現象について、教えてください。
夕立が好きですね。夕立の間だけ頑張っていたら、それで自分も満足、人からも誉められる世の中だったら良かったなあ、と。人生は長すぎます。
Q9 ここ最近でいちばん笑ったことを教えてください。
うわあああ、最近、あんまり笑えてないですね。
Q10 来年の今日、ご自分は、なにをしていると思いますか。
ぜんぜん、想像もつかないです……。来年には大きな声で笑って暮らしていたいですね。
高柳克弘・近作十句
蟻潰すいつかは我も潰さるる
海風に錆びたるシャワー浴びにけり
ふるさとに舟虫走る仏間あり
みづうみの沖は近くて夏料理
新緑や心病む日の印象派
ふるさとも詩も捨てエンジェルフィッシュ愛づ
ネットカフェ夜涼を人の出入りかな
赫と照らされて貪りやまぬ蛆
蟻の巣に毒行き渡る静けさよ
一切を振り切り天の揚羽かな
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