【空へゆく階段】№53 解題
対中いずみ
「青」321号(1981年12月号)掲載の一文。このころ、裕明は22歳。「青」賞を受賞し、同人に推され、編集実務を一人でこなしていた。本号の編集後記がおもしろいので、次回に紹介したい。
この号には「くらまみち」6句を投じている。
長き夜の帰帆と思ふ草の絮
老さめてひとり目白を飼ふ山家
ことば得て夜の林檎のひかりなす
ただ長くあり晩秋のくらまみち
冬紅葉くらきばかりに鹿匂ふ
初冬の日高くなりて釣りにゆく
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photo by Tenki SAIBARA
【空へゆく階段】№53 解題
対中いずみ
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