2021-10-10

【空へゆく階段】№53 解題 対中いずみ

【空へゆく階段】№53 解題

対中いずみ



「青」321号(1981年12月号)掲載の一文。このころ、裕明は22歳。「青」賞を受賞し、同人に推され、編集実務を一人でこなしていた。本号の編集後記がおもしろいので、次回に紹介したい。

この号には「くらまみち」6句を投じている。

長き夜の帰帆と思ふ草の絮

老さめてひとり目白を飼ふ山家

ことば得て夜の林檎のひかりなす

ただ長くあり晩秋のくらまみち

冬紅葉くらきばかりに鹿匂ふ

初冬の日高くなりて釣りにゆく


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