【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
The Chi-lites「Too Late to Turn Back Now」
天気●The Chi-lites、チャイ・ライツなのかシャイ・ライツなのか問題というのがありまして、シカゴの灯火っていう由来から、どうもシャイライツが優勢のようです。まあ、番組かなんかでMCが紹介している動画が見つかればはっきりするんですが、そのシャイ・ライツ、シカゴの夜景がジャケットになった名盤「Letter to Myself」(1973年)から、「Too Late to Turn Back Now」です。
天気●ヒット曲もたくさんあるのに、こんなアルバム曲、それもカヴァー曲(オリジナルはCornelius Bros and Sister Rose・1970年)なのかというと、このあいだ、Netflixで「ペーパーハウス」というスペインのTVドラマを観ていたら、これが流れたってのが、ひとつ。ラジオからちらっと流れるだけなんですが、「引き返すには遅い」ってタイトル、犯罪ドラマにはぴったり。渋い選曲、渋い使い方するなあ、と感心しました。ちなみに、このドラマ、オススメです。
憲武●「ペーパーハウス」ですね。チェックしておきましょう。
天気●もうひとつは、シャイ・ライツで一番好きな曲だから。リーダーのユージン・レコード(レコードって芸名、すごいと思いません?)が書く曲は、ベタベタのラヴソング、失恋ソングが多くて、それに比べると、この曲はラヴソングはラヴソングなんですが、カラッとしている。
憲武●なんとなくコミカルな味わいもあります。
天気●70年代の黒人コーラス・グループって、ほっこりと胸アツの具合がちょうど良いあんばいで、いつ聴いても安心な音楽なんですよね、私にとって。
(最終回まで、あと786夜)
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