〔今週号の表紙〕
第754号 蟷螂
大江 進
草のしげみに身をひそめ、蜜を吸いにくる蝶やハナアブなどを待ち構えている。草はタデ科のミチヤナギのようだが、小さいながら花を咲かせ群落を成しているので、見ているとけっこう虫が飛んでくる。
じつは私はカマキリは苦手で、それというのも子供の頃に川遊びをしていて、「ハリガネムシ(カマキリの寄生虫)が尻から入ってくるぞ!」と脅されたからである。もちろんほどなくそれは全くの嘘であることが分かったものの、一種のトラウマになっているらしく、他の昆虫はなんでもないのに、カマキリはいまだにできれば敬遠したいほうだ。
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