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フェルマータ 花島照子
流れ星左右の耳に音 いまも
冬めくは睫毛の軽さ低いビル
コンビニの雑誌明るい冬の朝
犬の埋まる楓おおきく陰りなく
なぞられて透くオリオンの中の星
かぎりある日にしあわせがあり毛布
声冴える模型の肺を開くとき
ゆうぐれの焚火へ溜息のやわらか
枯蔦の家濡れている昼の帰路
いっぽんの冬木の窪のあなたかな
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
フェルマータ 花島照子
流れ星左右の耳に音 いまも
冬めくは睫毛の軽さ低いビル
コンビニの雑誌明るい冬の朝
犬の埋まる楓おおきく陰りなく
なぞられて透くオリオンの中の星
かぎりある日にしあわせがあり毛布
声冴える模型の肺を開くとき
ゆうぐれの焚火へ溜息のやわらか
枯蔦の家濡れている昼の帰路
いっぽんの冬木の窪のあなたかな
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