〔今週号の表紙〕第792号 花菖蒲
飯島章友
梅雨の時季は花菖蒲が見頃をむかえる。菖蒲が咲くと毎年、短歌を作るために一人吟行をしている。近所の菖蒲田の巡りには水路が設けられており、そこに棲む生物をめあてに子どもたちが集まってくる。今の子たちはゲームばかりしていて外遊びをしない、という印象もあるだろう。私の幼い時分もそうだった。でも、どうしてどうして、子どもたちはザリガニ釣りが好きだし、虫や蛙だって素手で捕らえてしまうのだ。
少し前から、近所の菖蒲田の水路には、外来生物専用の回収ポストが設置されている。アメリカザリガニやウシガエルを捕らえた子どもたちが、それをせっせとポストまで運ぶすがたを見かけるようになった。
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