2022-07-03

森賀まり 虹彩 10句

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虹 彩    森賀まり

明易のひかりが池に凝りけり
二人乗りして青柿の尻見えて
虹彩のいよいよ細く麦青む
棕櫚咲いて菜食の人小さき声
留守の家さだかに白し蠅生る
製錬所青蔦を冷えのぼりけり
下闇を行く狼爪を浮かせたる
松ばかり砂に垂れゐる溽暑かな
裸子の髪の根ふかく梳かしやる
夏の雨肘ひからせて伝ひけり

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