【空へゆく階段】№81
「特別作品 涅槃西風」に添えて
田中裕明
「晨」第61号(1994年5月)より転載
久保田万太郎の句をまとめて読む機会があった。
都会的な俳句、人事句のおもしろさにあらためて触れた。
虚子との違いということも考えさせられた。
二人とも二十代あるいは三十代に小説をこころざし一時、俳句をやめている。
しかし虚子は復活後俳句に打込んだのに対して万太郎は俳句は余技だと言ってはばからなかった。
万太郎の句の面白さも、虚子の句の凄さも俳句の大きな振幅だと考えている。
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photo by Tenki SAIBARA
【空へゆく階段】№81
「特別作品 涅槃西風」に添えて
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