後記 ◆ 西原天気
この春に刊行の始まった「音数で引く俳句歳時記」シリーズ、冬・新年の巻をいま現在作っている最中です。
この本の性質上、機械的な作業がもっぱらななか(だいたいにして音数というのがそうですよね)、数少ない「人間的」な作業が例句選びです。
夏の巻では「AI一茶くん」の句を、秋の巻では回文俳句を、それぞれ一句ずつ入れたのは、ちょっとしたいたずらでもあり、チャレンジ精神の発露でもあり、そこに付き合っていただける読者とひとりでも多く出会えると、この本、このシリーズも幸せです。
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それはそうと、吟行で人が死ぬ暑さ。みなさま、くれぐれもおからだには気をつけて、この夏をお過ごしください。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.849/2023-7-30 profile
■神保と志ゆき じんぼ・としゆき
1976年生まれ。無所属。2022年、「『田一枚植て立去る』のは誰か ―追悼とコントラストの視点から―」で、第42回現代俳句評論賞特別賞。俳文学会会員。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
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