【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
Go-Go's「We Got the Beat」
憲武●アメリカのロックバンドはあまり聴かないんですが、このバンドは聴いてました。Go-Go'sで「We Got the Beat」。
憲武●この曲はアルバム「Beauty and the Beat(1981)」に収録されてます。「Our Lips Are Sealed」に続く第二弾シングルだったと記憶してます。ランナウェイズの登場によって、ガールズバンドに注目が集まった時代でした。
天気●日本でも、80年前後がガールズバンドの始まりのようですね(Wiki情報)。
憲武●ランナウェイズのデビューが1975年で、シェリー・カーリーのコルセットとガーターベルト姿が話題になるのが、その2年後くらいですから、その頃わが邦でもSHOW-YAとかプリンセスプリンセスとか出てきたんでしょうね。ロックファンの同世代女子は「ガールズバンドは聴かないけど、ゴーゴーズは好き」と言ってました。なんかこう、見てて楽しい、そんな感じがあるんでしょうね。明るいし。
天気●髪型が80年代アメリカの青春映画そのものです。『ブレイクファースト・クラブ』(1985)よりもこっちのほうが早いんですね。
憲武●「ブレックファースト・クラブ」!言われてみれば…。バンド自体は1985年に一度解散してますが、断続的に再結成されて、まあメンバーは変わったりしてるんですが、去年ベリンダ・カーライルが正式に解散を発表しました。
天気●わりあい短命。
憲武●新型コロナ全盛期の2020年には、その時期らしいWe Got the Beatをテレビショーで演奏してました。
天気●こちらは2000年以降の主婦/キャリアウーマン物のテレビドラマのような。
憲武●はい。そうなんですね。ベリンダ・カーライルは1985年の解散後、ソロとして成功しますが、創立メンバーで唯一最後まで一緒だったジェーン・ウィードリンも「Rush Hour」(1988)という曲をヒットさせてます。冒頭の動画では向かって右のギターのくるくる回る女の子です。
天気●シンセ多用で打ち込みっぽい。数年しか経ってないのに、音は、Go-Go's とずいぶん違う。
憲武●冒頭からして違いますね。最近はちょっと魅力的なガールズバンドが、いませんね。 いるのかな?
(最終回まで、あと669夜)
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