加藤右馬 アラベスク
ポップ体の閉店告知水温む
水槽の栄螺四隅に閑やかに
傘いつか骨となりにし雛の間
彼岸過ぎたり鉛筆の円くなり
麗らかや器の底のアラベスク
姉の目に翌なき春の笑ひ皺
白藤の真下をくぐる櫓舟かな
どの薔薇の茎にも紙の巻かれたる
実印に曲線多し桐の花
夏立ちて髭の分厚きデスマスク
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
加藤右馬 アラベスク
ポップ体の閉店告知水温む
水槽の栄螺四隅に閑やかに
傘いつか骨となりにし雛の間
彼岸過ぎたり鉛筆の円くなり
麗らかや器の底のアラベスク
姉の目に翌なき春の笑ひ皺
白藤の真下をくぐる櫓舟かな
どの薔薇の茎にも紙の巻かれたる
実印に曲線多し桐の花
夏立ちて髭の分厚きデスマスク
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