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楠本奇蹄 白髪
山賊の歌の底より浮いてこいニセアカシア鏡の父は固結び
父親ごつこ新緑の手を摑むたびに
ナナハンに雨夜の匂ふ背や薄暑
沈黙は金なりバナナに種の不在
ぎこちなく麦酒に獣崩るるを
酔へば海訛りひろがる夜の涼し
河鹿啼くうつすら苦きアーモンド
父の余白みたいな白髪抜く梅雨入
花樗くちに口笛透けるまで
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
楠本奇蹄 白髪
山賊の歌の底より浮いてこいニセアカシア鏡の父は固結び
父親ごつこ新緑の手を摑むたびに
ナナハンに雨夜の匂ふ背や薄暑
沈黙は金なりバナナに種の不在
ぎこちなく麦酒に獣崩るるを
酔へば海訛りひろがる夜の涼し
河鹿啼くうつすら苦きアーモンド
父の余白みたいな白髪抜く梅雨入
花樗くちに口笛透けるまで
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