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桐山太志 祭鱧
家ぢゆうの灯の青白き梅雨入かな
聞香に痩する女や金魚玉
蘭鋳の欲深さうな瞼かな
低音を復習ふピアノや茄子の花
曇天の日暮あいまい行々子
梅雨晴や濯ぎては嗅ぐ醤油壜
思ひ出すやうに息吸ふ暑さかな
久しぶりと云ひサングラス外さざる
風鈴に西陣の昼闌けにけり
目を凝らす庭に日照雨や祭鱧
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
桐山太志 祭鱧
家ぢゆうの灯の青白き梅雨入かな
聞香に痩する女や金魚玉
蘭鋳の欲深さうな瞼かな
低音を復習ふピアノや茄子の花
曇天の日暮あいまい行々子
梅雨晴や濯ぎては嗅ぐ醤油壜
思ひ出すやうに息吸ふ暑さかな
久しぶりと云ひサングラス外さざる
風鈴に西陣の昼闌けにけり
目を凝らす庭に日照雨や祭鱧
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