2024-06-09

桐山太志 祭鱧 10句

画層をクリックすると大きくなります

桐山太志 祭鱧

家ぢゆうの灯の青白き梅雨入かな

聞香に痩する女や金魚玉

蘭鋳の欲深さうな瞼かな

低音を復習ふピアノや茄子の花

曇天の日暮あいまい行々子

梅雨晴や濯ぎては嗅ぐ醤油壜

思ひ出すやうに息吸ふ暑さかな

久しぶりと云ひサングラス外さざる

風鈴に西陣の昼闌けにけり

目を凝らす庭に日照雨や祭鱧

0 comments: